【守谷・塾・桜ゼミナール】勉強において100%はない
勉強において100%はありません。そのことを前提に考えないと、世の中の見た目の数字やセリフに騙されてしまいます。私はよく学校ワークを3周した方がいいという話をします。これまで勉強をあまりやってこなかった人たちが学校ワークを3周すると、高い確率で結果が出ます。でも、100%ではありません。だから絶対という言い方はしていません。あくまで確率論の話です。私は、「真実」を伝えたくていつもブログを書いています。
ネットに書かれている内容は、断定的に書かれている内容が多いのでついつい信じやすいところがあると思います。でもってそれって本当なのでしょうか?まずは疑ってみることが大事です。私のこのブログで書いている内容も本当にいつも正しいのか?是非疑ってほしいと思います。色々な視点から見て、色々な人のブログを見て(個人でやっている塾長はブログをやっていることが多く、私も日々勉強させてもらっています)、何が真実なのか?を見極める力こそ、これからの時代に必要な力だと思います。
塾業界は特異な業界です。習い事全般がそうとも言えるかもしれませんが、必ずしも成果が保証されるものではありません。英会話を習ったからといって必ず英会話が上手になるとは限りません。スポーツを習ったからといって必ずそのスポーツが上手になるとは限りません。習い事というのは複雑なものが絡み合っているので、成果を保証するのは限りなく難しいと思います。
・本人のやる気
・生活環境
・家庭環境
・友達関係
・親子関係
・指導者の指導力
・その時の感情
これら色々なものが全て密接に関わっています。しかし、結果にこだわることはとても大事です。ただし、それは指導者側の話です。私は繰り返し何度もブログでも伝えていますが、「結果」しか気にしない生徒・保護者はとても危険だと思います。「結果」しか見えなくなると必ず「失敗」が怖くなり、「挑戦」できない人になります。そしてたった1回や2回のつまずきで一気にやる気がなくなってしまいます。最悪のケースで言うと、無気力人間になったり自殺するケースもあります。「失敗」は当たり前であり、次にどう活かすかを教えることの方がとても大切です。一度は心が折れてもまた挑戦する勇気を持つことが大事です。上手くいかないことがあって当然、という考えはとても大切です。その上で頑張ることが長期的に見て上手くいくのではないかと思います。
「そもそも頑張ったら結果が出ると思うのが間違いだよ。そりゃ頑張ったら結果出たいし、出てほしいよね。でもね、いつも頑張って結果が出るなら誰も苦労しないよ。だから、頑張っても結果が出ないこともあるというのは、ある意味当たり前のことなんだよ。まずはそれを認識した方がいい」
実際に私がある生徒と話した内容です。この生徒は勉強頑張っていました。他の多くの生徒と比べてもかなり勉強を頑張っていました。成績も悪くありません。学年順位が1ケタから10番台になった時に面談したのが上記の話です。彼は落ち込んでいました。だから面談をしました。もちろんこれだけで終わっていません。この続きには会話があり、どうやったら結果が出るかという話もしました。その結果現在は実力テストでも学年1位を取っています。もし私がこの生徒に、「結果が全てだ」という指導をしてしまうとこのお子様はどうなるでしょうか?きっとこの先「結果」におびえながら生きていくことになります。精神的に良くないんですね。だって精神が肉体に与える影響、精神状態が結果に与える影響って大きいじゃないですか?だから、生徒には結果について詰めることはしていません。よほどのことがない限りは結果について詰めることはしません。それよりも、どうやったら結果が出るのか?結果が出る勉強方法は?という「結果が出るプロセス」の話をしています。プロセスではありません。「結果を出すためのプロセス」です。
人が違えば全て変わります。過去似たような人がいたとしても、一人として同じ人間はいません。育った環境も違えば性格も違います。たまたま過去のある人に似ているケースはあったとしても同じ人間ではありません。だから、万人に共通して100%結果が出る勉強方法はないのです。その時その時の生徒の状況を見てやり方を考えていくしかありません。これはシステムだけでどうにかなる問題ではないんですね。人ですから。感情があります。ではどうしたらいいのか?なるべく個々を見ていくことです。生徒の機微に気づき、話をしてあげることです。
・生徒数が多い
・小学生から高校生まで色々な学年が通っている
・色々な勉強を学べるコンテンツが揃っている
経営して改めて分かりますが、これらをやるのは大変です。生徒数が多すぎると個々のことを把握するのは難しくなります。小学生と中学生と高校生はそれぞれ大分成長過程が違います。接し方も変えないといけません。色々な勉強を学べるコンテンツ(プログラミングなど)が揃っているのはいいことですが、教室長がそれも兼任するとなると仕組みを覚えるところからやらないといけないので大変です。これらに共通して言えることは、「本来の指導に時間が割けない」ということです。やることが多すぎて生徒のことを考える時間が物理的に少ないということです。でも、世の中の塾の9割以上はこのような形態です。
今では、「高校生専門塾」、「中学生専門塾」、「理数専門塾」などの塾形態がいくつかあります。本来はこうあるべきだと思います。責任もって指導できる、自信をもってサービスを提供するには、本来のことに集中できる環境でなければいけません。私が学年を中2と中3に絞っているのも、「集中させたい」からです。自分の意識と自分が割く時間をその学年だけに集中できれば質の良いサービスを提供することができます。でも、ここに小学生や高校生が加わるとどうでしょうか?質の良いサービスを提供する自信がありません。自信がないのに募集していいのでしょうか?桜ゼミナールをスタートさせる前は、「中1もやった方がいいんじゃない?」、「小学生もやった方がいいんじゃない?」、「高校生もやった方がいいんじゃない?」ともちろん言われました。売上のこともあるからです。でもそれをやらなかったのは、「自信がなかった」からです。小学生にも上手く教える自信はあります。その自信ではなくて、自分の意識が中2と中3以外に向くことでサービスの質を保てる自信がありませんでした。学年を中2と中3に絞っても大変なことはたくさんあります。でも、そのおかげで授業準備など時間を多く割くことが出来ています。なるべく一人一人を見て、その子にあった指導をできればと思います。ご一読頂きましてありがとうございました。
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