教える上で大事な事
■教える上で大事な事■
教える上で大事な事はたくさんありますが、本日は、「理解する時間」と「どこでつまずくか予想しながら授業をする」の2点だけお伝えしたいと思います。
■理解する時間■
勉強が苦手な生徒ほど、言われて理解するのに時間がかかります。相手に理解させて実際に問題が解けるようにするには、この理解する時間を見ないといけません。教えるスピードを落として、考えさせる時間を与え、消化できる時間を与え、そして理解しているか確認していくことができればほどんどのお子様は理解できます。この子がどれくらいの速さで理解しているか、というのを先生は知る必要があります。
■どこでつまずくか予想しながら授業をする■
例えば中2のお子様で数学がとても苦手だとします。この時、次の問題を教える際何を気をつけますか?
2(3a+b)
※一般的には、分配法則の話をして、2×3a+2×b=6a+2bという説明をします。
この場合、気をつけないといけないことは2点です。
1点目:6a+bにしてしまう人がいる⇒2を( )の中すべてにかけていない。
※この場合、かけ忘れか理解していないかは半々くらいの割合です。
2点目:bの前に数字がないのでどうしたらいいか分からない
※数字は数字どうし、文字は文字どうしかけるという説明をした場合、bの前には数字がないので2×?となる子もいる。或いは、2×1かなと思ってても、時間がなかったり先生が生徒の考えを引き出せなくて自分が本当はこう思っているということを言えないままでいる子もいます。
実際に個別指導で教えていた時から、この問題を間違う生徒は何人かいました。もちろんこれは簡単な問題です。ですが、教える側が「これは簡単だからできるだろう」と油断すると、本当に数学が苦手なお子様はこの問題も間違えてしまいます。では、なぜ間違えるのか?何が分かっていないのか?或いは何を勘違いしているのか?というところを突き詰めないといけません。ここで授業が上手い先生は、優しく「どこがわからなかった?」と聞くことができます。言い方も優しいので生徒も恐れずに答えることができます。授業が下手な先生は、「ミス」と片づけたり、「何でできないの?」と生徒のせいにすることもあります。
私がなぜこの問題を例にあげたのか?それはこのレベルの問題にさえ気を配って授業することが大事だからです。丁寧過ぎる解説は、できるお子様からすれば苦痛です。集団指導は人によって考え方が違いますが、私はなるべく多くの生徒が理解できるように授業をしています。丁寧でもできるお子様が苦痛に感じないように工夫しています。勉強が苦手なお子様の気持ちが分かる先生、勉強がある程度できてさらに伸ばしたいと思っているお子様の気持ちが分かる先生、そしてそれを叶えるだけの授業ができる先生。理想は高いですが、常にここを意識して授業をやっています。少人数の集団指導なので、机間巡視してどこで間違えているのかを把握しながらその場で最良の解説を考えて指導しています。
「お~、意外と皆ここ間違えているな~。・・・これが原因か。じゃあ解説はここをしっかりと伝えよう」
これが20名を超える生徒の集団指導だとなかなか難しいと思います。先生は常にさぼることなく、楽をすることなく、授業中は頭フル回転で指導すべきです。今日も授業頑張ります。
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